今の時代は情報過多です。それによって、全ての情報を処理できなくなってきているのです。
例えば、コンビニとかスーパーで、品数が昔と比べてかなり増えています。
水とか、缶コーヒー、ジュース、カップラーメンとか。
だから、ふら~っとコンビニに入って、喉がかわいたな−ってなんとなく思いながら棚を見てもどれを選べばいいか分からない、という事が起こっています。
僕自身昨年末日本に帰った時、早速コンビニに行ったのですが、選ぼうとしても種類が多すぎて選べないので、昔に飲んだものを選ぶとか、逆に一度も飲んだことが無いものを選ぶとか、あるいは名前を聞いたことがあるやつを飲んでみるという感じで決めてました。
この事を、「基準の多様化」と言います。
人それぞれ判断基準ってのを持ち合わせていて、その選ぶ基準ってのが多くなっています。
例えばドリンク一つ選ぶのに、一個ずつ産地とか原料とか確認して選ぶのは、どんだけ手間がかかるんだって話になるわけです。
という事で、選ぶ基準が曖昧になってきて、最悪選べない、選べないから買いません。
このことは「基準(フィルター)の曖昧化」と呼ぶことにしましょう。(勝手に名付けています)
他にも家電選びを想像してみて下さい。
新しいのに買い替えたいけど、何を買ったらいいのか分からない。だから買わないみたいな人、結構いると思います。
でも、昔、物が少なかった時代は、買うものの選択肢自体が少ない時代でした。だから、迷いすぎて買わないなんて事は起きなかったわけです。
そういう背景を考えた上で、じゃあ今何が求められているのか?というと、シンプルなものが求められています。こういう複雑な時代に求められているものって、シンプルなものなんです。
その典型的なものがアップルの製品です。IPHONEとかMACBOOKとか。
アップルのメインコンセプトは、「買ったその直後に説明書無しで直感で使えるもの」を提供することです。
今までの携帯電話、ガラケーって説明書が分厚くって、説明書も2、3冊あってどこから読むんだみたいな感じでした。そういうのを全部取っ払って、携帯電話を初めて触る人でもある程度操作が分かるようなものを作ったのがアップルです。
それだけ操作性をシンプルにしているんですね。そして、実際にそれで売れているわけです。
じゃあ、この「観点(フィルター)」を自分のビジネスにも置き換えて考えてみると色々と見えてきます。
僕はマーケティングコンサルをしていますけど、ほとんどの業種に共通してあるのが、「メニューが複雑」ってのがあります。
その典型的な例が「エステ」「ネイル」とか「マツエク」「マッサージサロン」です。
ネイルに関しては、「来店前に値段がわからない店が多すぎる」という問題があります。これエステも一緒です。とにかくメニューが多すぎる傾向にあります。
アンチエイジングやら美肌やら、リフトアップやらメニューが多すぎて選べない、だから行きません、みたいな人結構いるんですよ。
僕なら「全部同じ価格で良いじゃないですか?」みたいに思っちゃうんですけど、「使っている化粧品も違うんで−」みたいに言ってくるわけです。
これは「販売者フィルター」なわけです。
販売者の人って「販売者フィルター」に偏りがちですが、そういう時には、あえて逆のフィルターを採用してみるのが大事です。
この例で言えば「お客様フィルター」ですね。
「メニューは多い方がいい!」と思っているなら、あえて「メニューは少ない方がいい」というフィルターを採用してみるって事です。(それ自体は、メニューが多い方が良い論を否定していることにはなりません)
そうすると、「ん、待てよ、化粧品の違いなんてわからないかも。。」っていう気づきを得たり出来るわけです。
逆も一緒です。メニューが少ないほうがいいと思っている人は、メニューが多いほうがいい、というフィルターを採用してみるのです。
そうすることで、逆にメニューが少ないほうが良い、というフィルターを強固にすることが出来たりします。
今回の例で言えば、今の時代に合っているのは「メニューが少ないほうが良い」だと思います。
なので、まだこのフィルターを採用していない人は、ぜひ使ってほしいと思います。多分、特別新しい事を加えないでも数字が変わると思います。
実際に僕が担当している美容矯正マッサージサロンKesae Total Balanceでも、僕がコンサルとして関わるようになって一番最初に着手したのがメニューを減らす事でした。確か10個以上メニューがあった気が😅
それを最初は6個まで減らし、今では4つしかありません。それぐらいメニューを絞るっていうのが重要なんです。
僕の事業コンサルティングにしても、
・フェイスブックコンサルティング
・事業コンサルティング
・ホームページ集客コンサルティング
・チラシコンサルティング
みたいな感じで細かくメニューを作りません。
クライアントと話してみると分かるのですが、そもそもほとんどの人が、自分がなんで集客を出来ていないのかが分かっていない、という現実があります。
例えばチラシのコンサルティングを申し込んだ人がいたとして、その人の問題が本当にチラシなのか?っていうとそうじゃないケースがほとんどなのです。
正直言って、大体の人は集客のやり方を間違えている訳ではなく、集客のやり方に対しての向き合い方がズレている事がほとんどですね。
なので、戦略とか戦術ではなく、経営者の商品や集客に対しての向き合い方とか姿勢を調整するだけで売上に影響を及ぼす事が多いです。
もし壁打ちしてほしい方は、お気軽にお声がけ下さいませ^^
石川の事業相談窓口では、お一人45分から60分の時間を設け、あなたの事業課題を石川が解決するサービスです。
事業の現状や課題を10分から15分でヒアリング、その後30分から45分かけてその課題に対して「必要な設計」、さらにその設計を実行するための「アクションプラン」まで、石川が導きます。
僕の事業はいずれも伸び続けていますが、何か特別なことをしているわけではありません。
事業の原理原則に則って、当たり前の事を当たり前のように積み上げているだけです。
積み上がる事を積み上がるように設計し、途中で迷ったり悩まないようにアクションプランを計画し、あとは自分に課した約束を守り切る為に全力で行動しているので、当然の結果なのです。
何をやるのか決めて、迷わず悩まず全力でアクセルを踏めるようになった結果成果が出るべくして出る状態になる事、それがこの事業相談窓口の最大の目的です。