「女性の時代になる」
というのが言われ始めてしばらく経つと思うんですけど、結局のところどういう意味なの?というのを今日はビジネスの観点から考えてみようかなと思います。
というのが、僕自身美容矯正マッサージサロンに関わらせて頂いるんですけど、女性のお客様専門で、女性のセラピストだけなんですね。なので、自分の中でも今の段階での定義を明確に確認する意味で書きたいなって思います。
これは僕のビジネスの根幹部分を支える考え方なんですが、
「目先の販売よりも関係の維持の方が重要な時代になる」
という事だと思っています。というか、もう多くの人も気づいていると思うんですけど、実際には既になっていますよね。
これはマーケティングの角度からみると、
「新規集客のハードルが上がっている」
という事を意味します。
もちろん理由は無数にあるんですけど、一般的な理由として言われているのが、「人口が減り続けているので、新規集客というのは今後ハードルが高くなっていく」という理論です。
だから、リピート集客頑張らないとしんどくなるよね、という事です。
確かに物理的に人口が減っていて、今後みんながハイペースで子供を産んでいくっていう事はあまり期待できないですよね😆
さらに高齢者も増えていって、彼らの介護とかもドンドン大変になっていく時代になる。そうなるとお金も無いし、新しい事にお金を使おうとする人が減っていくのは想像つきますよね。。。
という事からも、新規客というのは物理的にドンドン減っていく、っていう理論は間違ってはいないとは思います。
ただ、、、今までのビジネスモデルのままだったらね、という話です。
ちょっと掘り下げますね。今までのビジネスモデルはどちらかと言うと
「お客さんの奪い合い」
をすることでしか生き残れないという事が前提のビジネスモデルで成り立っていた事業が多かったじゃないかなと。
そうなるとですね、自然とリピート客の奪い合いになっていくわけです。だから、自分が手にしたシェアを奪われないように、囲い込む関係っていうのを今のうちから既存のお客さんと作っていくことが大事だ、っていう風に考えるわけです。
なぜなら、お客さんを囲い込んじゃえば、自分のところだけにお金を落としてくれるからです。奪われないという目的を達成するのが目的なら、理にかなってはいますよね。
ただですね、この考え方の裏には、
「いつかお客さんがいなくなって食っていけなくなるかもしれない・・・!」
という「恐怖心」「欠乏心」が大元にあるわけです。
ということは何が起きるかっていうと、もっと貯めないと、もっと貯めないと、もっと働かないと、もっと売り上げ作らないと、と思うわけです。
この事を僕は「もっと症候群」と呼んでいます(勝手に名付けました)
で、さらによく無い事に、この「もっと」とか「今まで以上に」っていう考え方の言葉を使って行動すればするほど「自分はいつか稼げなくなる」という価値観も強化されちゃうわけです。
もちろん、お金を貯める事自体が悪いというわけじゃないし、何らかの目的を持って貯めたり、何らかの活動を通して「結果的に貯まる」のであれば良いんですけど、「将来の不安から解放されるために貯める」のは個人的には積極的にクライアントにはお勧めしてないです。
でも今の時代、不況だ不況だと言われ続けている結果、社会から不安感が煽られている状況で、寒い風が吹けば、コートや服を着込んだり、外に出るのが億劫になるのと一緒で、ドンドン内に閉じようとしてしまう気持ちもメチャクチャ分かります。
と言う事で僕自身もメチャクチャ悩んだんですけど、今のところ出ている答えは、
「お金”にも”返還できる抽象度の高い価値を培う」
が一番しっくり来ています。もう少し説明しますね。
お金というのは、抽象度の低い価値です。そして、みんなの共通理解がほぼ整っているので、便利ですよね。
反対に、抽象度の高い価値って、例えば、「人脈、人との繋がり」とかですかね。
ただ、抽象度の高い価値になればなるほど、基準があやふやになっていくんです。でも、そこに価値を感じられるようになると、価値観の差を生み出す事ができるようになるんです。
そして抽象度の高い価値ほど、お金との交換レートってどんどん高くなっていくんですよね。
もう少し具体的に説明すると、最近それなりに結果を出されている経営者の方と話をする機会が増えているのですが、話していくと「家族との時間」「静かな朝」「人間関係」「自分を見つめられる瞑想」「過去のトラウマと向き合える環境」みたいに、「お金」とは違った相当抽象度の高い事(目に見えないモノ)に価値を感じているんです。
日本だとどこまでリトリートとか流行っているのか知らないんですけど、先日そういう施設を運営している人と話をする機会がありました。
その方曰く、こういう社会的に俗に言われる成功を収めた人で、さっきも書いた「もっと症候群」に陥っている場合、もう「何のために生きているのかわからない」って状況が後を経たないそうです。
要するにすでに「勝ち組になっている」のに「もっと勝とうとする」感じです。そのリトリートの経営者からしたら
「いやいや、あなた、もうそのゲーム終わってますよ」
って伝えているそうです。
僕の考える理想のコミュニティは「コミュニティ内の(お金を含めた)価値を、抽象度の高い価値に変換していく」という事をメンバー全員が考えているような場じゃないかなと思っていて、これってまさに今のリンクトインは体現出来ている部分があるのかなと。
価値は抽象度が高くなれば高くなるほど、より物質的なものから情報的なものへと変わっていきます。それはつまり、その抽象度の情報をキャッチできる人でなければ、価値が無いものになってしまうという事とも言えますよね。
でも逆に言うと、物質的な制限が無くなるので、資産をシェアする事すらできるようになるわけです。
結果的に、”全員が所有する価値の総量が増えた”事になるのです。これを聞いた時に僕は自分の価値観がぶっ壊れましたね。
例えば、サロンをやっているとしたら、今までは物理的なマッサージをしていたとしたら、心のケアをしてあげることで、価値を共有することが出来ます。さらに、サロンに来たときだけではなく、お客さんが日常生活で利用できる情報を教えてあげたら、さらに価値が共有される範囲が広まります。
結局は、教えてもらった人の人生が豊かになりさらに生きやすくなれば、他の人にもその価値は伝播され、最初に提供したサロンには、思わぬ形で価値が循環される事になるでしょう。
そうやって、価値を提供し続けていれば、何らかの形で価値は巡り巡ってくる、という事を信頼して活動し続ける事が大事だなーと、ここ最近特に感じます。
このリンクトイン内では、みなさん積極的に交流され、主体的に繋がりを作っています。お金を払う払わないに関わらず、人との繋がりを大切にされる行動をされているなと。
その価値はお金であったり、人との繋がりだったり、智慧だったり、才能だったりに変換されると思うんです。
という事で僕は僕なりに、ニュージーランドにいて中々生で皆さんにお会いすることは出来ませんが、こうやって記事を書いたりコメントをさせて頂いたりして、積極的に価値を創り出していこうと思っています^^
石川の事業相談窓口では、お一人45分から60分の時間を設け、あなたの事業課題を石川が解決するサービスです。
事業の現状や課題を10分から15分でヒアリング、その後30分から45分かけてその課題に対して「必要な設計」、さらにその設計を実行するための「アクションプラン」まで、石川が導きます。
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