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虚栄に生きる事と満たされない満足感

こんにちは。石川です。

まだ日本から戻ってきて1週間経ちませんが、
既に1ヶ月くらい経った気分です。

それだけ帰国してから忙しいという意味ですが、
今回の出張でも新しい出会いがあり、
本当に色々と勉強させて頂きました。

様々な業界の話を聞くと刺激になります。

自分の視野も広く、深くなるので、
その分提供できるものが増えます。

もちろん、他の業界で学んだことを
そのまま応用できるわけではありません。

抽象度を高くしたり、視座を高くする事で、
ひな形、アルゴリズム、テンプレートのような物が見えてきます。

それを各業界に応用するのです。

僕にとっては抽象度の上げ下げの訓練になるので、
本当に色々な方に会って頂き感謝です。

話している中でも強く印象に残っているのが

「虚栄に生きる人は破滅する」

という事でした。

虚栄の意味をネットで調べると

「自分を実質以上に見せたがる、見えを張る」

だそうです。

数年前に流行った

「ありのままに」

の真逆に位置する言葉です。

ビジネスの世界でもそういう人がたくさんいます。

一時期は華やかに輝いているように見えるけれど、
1年もしないうちに名前を聞かなくなったとか。

もしくは、上手くいっているように見せているが、
明らかに成功している人がしない事をしている人もいます。

例えば、

・プロダクトローンチたくさんやっている人
・華やかな生活をフェイスブックでアピールしている人
・ビジネスが上手くいっている事をやたら強調する人
・相変わらず数字や実績で人の信頼を得ようとしている人

虚栄って文字を見てみると

「虚しく栄える」

ですね。

「栄えているのに虚しいってどういうこと?」
と思うかもしれませんが、
世の中そういう方多いです。

なぜこうなってしまうかと言えば、

満足感を得る=幸福

だと思っているからです。

まずこの価値観を壊さない限り、
本当の意味で幸せにはなれない、と僕は思います。

壊したほうが良い理由ですが、

「満足感は永遠に満たされない」

からです。

一瞬は満たされた気持ちになります。

お金を得た時、試合に勝った時、欲しかった物を手に入れた時、
美味しいものを食べた時、、、

ただし、それは長く続きません。

ビジネスの世界ではよく見るじゃないですか。

最初は月商100万円目指していたのが、
到達したら次は月収100万円になり、
その後月収300万円を目指すようになり、
月収500万円、月収1000万円、2000万円、3000万円。。。

と言った形でキリがないんです。

ちなみに、お金を稼ぐ事を否定しているわけじゃなくて、
「自分の欲望を満たすだけ」の為にお金を稼ぐ事です。

今回お会いした方にも話は聞いていますけど、
一人で1億円、5億円とか稼いでいる方いますけど、
メチャメチャ不幸です。

満足感を得ることを目標にしても、
人間飽きるんです。慣れるんです。
だから、さらなる刺激が欲しいと思います。

その結果、永遠に満たされない満足感を、
お金という「エネルギーを回復してくれる」ツールを使って、
頑張って満たそうとするわけです。

虚栄に生きてしまう本質も一緒です。

ありのままの状態だと「凄い」と思われない。
そうすると、お客さんに満たしてもらえない。
だから実績や実力をつくろう。

もしくは、本当の実績や実力を誇示する。
その結果お客さんは「凄い」と思う。

そして、自分は

「やっぱり俺ってイケてるよね?」
「わたしってやっぱりすごくない?」

みたいなリアクションになります。

ちなみに、こういうリアクションをする可能性は
一部の人だけが持ち合わせているわけじゃないです。

誰しもがそういう道に踏み込むかもしれません。
もちろん、僕も例外ではありません。

実際に僕自身も踏み込みかけた経験があります。

起業してから最初の3年目まで、
あまりにビジネスが上手く行き過ぎました。

その結果完全に調子に乗りました。

「起業で失敗するとかありえなくね?」

って本気で思い始めたんですね。

「なんでみんな起業しないの?こんなに簡単なのに」

なんて事を周囲の人にも言ったりしてました。
完全に今から見ると「痛いやつ」になってました。

そしてお決まりの洗礼に会い、
ビジネスの厳しさを思い知らされました。

そこで一気に売上が下がりました。
本当に下がってよかったと心から思います。

痛い目を見ずに今まで来ていたら、
どんな自分になっていたか、
想像するだけでゾッとします。

この痛い体験により目覚めました。

痛い体験は自分の価値観を壊す「役割」を果たします。
価値観が壊れることほど怖い事はありません。

特に自分が大事にしてきたものであればあるほど、
壊れる事を恐れて必死に守ろうとします。

だから、ちょっとやそっとじゃ壊れないのです。
守ろうとするから。

壊す=過去の自分を否定する

かのように感じるのです。
それはとても勇気のいることです。

だから壊さないで取っておきたい。

ただ、昔からの価値観を守ろうとしている限り、
世界は変わりません。

今見えている世界は、あなたの価値観に決まっています。
だから、価値観が変われば、見える世界も変わります。

世界は一緒でも見え方が変わる。
だから、世界が変わったように感じます。

虚栄に生きている人ほど、
かなりスキル、才能、能力が高かったりします。

だから、絶望するまでに時間が掛かったりします。
なぜなら、自分の価値観を壊さずとも、
それなりに欲望を満たす事が出来るからです。

逆に言えば、欲望を満たせないとわかった時の絶望感は、
きっと半端ないんだと思います。
(あくまで想像ですが)

自分自身の力に頼る気持ちが強いほど、
無力感を感じた時の絶望の度合いは大きいでしょう。

そうなる前に気づいて欲しいのですが、
やはり人間、痛い目を見ないと分からないのです。

。。。と虚栄に生きるという話から、
満たされない満足感の話題にまで広がりました。

お互いダークな道に陥らないように気をつけましょう。

ではでは、今日はこのへんで。

ありがとうございました!

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