今日は常識についてのお話をしたいと思います。というのは、色々なクライアントと話していて思うのが、勝手に自分の中での常識を良くも悪くも作り上げて、常識に囚われすぎています。
まずは僕の例を紹介しますね。
実は最近、自宅の家のマーケット価格が約2倍以上になると聞いて、家を売るのも一つの選択肢じゃね?と真剣に考え始めましたが、奥さんがボスなので、僕には何の権限も無いんです。。。
僕が初めてマイホームを手にしたのが2005年で、25歳の時でした。こういうと、「金持ち」だと勘違いされると困るのですが、1500万円の家だったので、頭金150万円で買えたので、大学卒業後貯めたお金と、うちの奥さんの貯金出したらさくっと買えました。
ニュージーランドでは、買った家の価値が下がるって事は、よほどのことが無い限り起きていません。(これからどうなるかは分かりませんが)
だから、多くの人が購入して、とっととローンを支払い終えちゃいます。40代に入る前には、結構な人がローンは終わってしまっていて、その後は、また売って新しい家を建てたりしていますね。
要は、家を買って損をするという事が無いのです。それもあって、今海外からの不動産投資家(特に中国人)が、オークランドの不動産を爆買いしていて、不動産価格が本当に高騰してしまいました。
ニュージーランドにお金が流れ込んでくるまでは良かったのですが、その結果、実際に住んでいる人が住めないぐらい高い家賃になったり、ローカルの人が購入できないほどの価格まで値上がってしまったりで、そういう社会問題に関しては、僕は複雑な感情を持っています。。。
ともあれ、僕ら家族がニュージーランドで家を購入した時に、うちの奥さんの家族も日本でマイホームを手に入れたんです。日本では、家を購入した時点が一番価値があって、そこから先はドンドン価格が落ちていく、という話を聞きました。
この考え方が染み付いている日本の人からすれば、建築されてから70年ほど立っている一軒家の価格が、まだまだ上がり続けているという話は、信じがたいでしょう。
こういう感じで、ビジネスが上手く行かない人というのは、特に店舗経営者に関してですけど、良くも悪くも「常識」にとらわれ過ぎています。その業界に長くいればいるほど、勝手に「常識」を作り上げ、それが正しいかのように錯覚します。
テレビが行っている情報の刷り込みと一緒で、実はその常識は「自分の頭の中での常識」に過ぎないわけです。
例えば、治療院に行ったことがある人ならなんとなく解かると思いますが、治療家って自分の師匠(技術)が絶対だという常識が強く作られていて、それにとらわれ過ぎています。僕のクライアントと話していてもいつも思います。
「うちの業界はこういう感じなのでねー、多分難しいですよ」っていう感じで、その業界の常識を打ち破れない事が前提で話を進めようとして、他の業界の常識を僕が話しても、なかなか取り入れようとしません。
「常識」という言葉だとフワフワしてイメージしづらいと思うのでビジネスの話を交えてお話しますね。
あなたの基準が「1万円以内は安い」
僕の基準が「5万円以内は安い」
だとします。
僕が1万円以内の商品の話をあなたとしている時は、お互いの基準が「一万円以内は安い」で共通しているので、お互い理解できるわけです。しかし、僕がもし、「3万円は安い」と話した途端に、あなたは僕の話が理解できなくなります。僕にとっては「常識の範囲内」であるにもかかわらず、あなたにとっては「非常識」となるわけです。
このケースでは、僕がいくら力説してもあなたは理解しようとしません。なぜなら「非常識な人」だと決めつけてしまうからです。(あくまで説明を分かりやすくするために作った例え話です)
要は人間って、常識や判断を自分の視点(物差し)で計っているにすぎないんです。これって凄く重要なことで、ビジネスにおいて常識というのは常に変化します。
技術的なことにおいては普遍的なことがあると思いますが、ビジネスは生き物なので、変わることを前提に考えておかなければダメだということです。特にネットの世界では、常識なんてあって無いようなもので、常識を信じて作業をしていると痛い目をみます。
例えば、ツイッターを例に出すと、今でこそ削除されるリスクが語られていますが、僕が使い始めたのが3,4年前、その頃には語られていませんでした。が、僕はその時で数十個のツイッターアカウントを既に削除されていましたw
僕は特定の媒体を使うときにはすぐ検証するタイプなので、「○○をやったら削除される」という常識を自分の中で設定しています。何でもかんでも人から言われたことを真っ向から信じるタイプじゃないので、自分で試して、痛い目を見ないと本当に学べないタイプです。
なので、こーゆーことをやったら削除されるんだというのを最初の段階で実験するのです。実験することによって、自分の中で常識が生まれます。
例えば今回日本のマーケットに参入する時点で、どのプラットフォームから入ろうか考えたときにも、色々な実験をして削除される地点の確認を行いました。
あと、常識を常に疑うことが重要なわけですが、それ以上に重要なことがあって、それは「自分の視点を広く、そして深くすること」です。自分の視野が半径10cmなんだったら、それを20cm、30cmと広くしていくんです。ココらへんの話はもう前からずっとしているので、耳にタコが出来るくらい聞いていると思いますが、それでもやらない人が多いんで、あえて言っています。
一つ視野を広くする方法として推奨するのが、「自分が非常識だと思う人と接すること」です。残念ながら、常識だと思う人と接していても、視野は広くなりません。なぜなら常識の範囲内の会話しか出来ないからです。ちなみに僕はここ二日間で、非常識なプライベートバンカーと、非常識な歯医者と話したので、また視野が広がりました笑
あと僕は、よくブログのアドバイスをする時に、「同業のブログを見ていても意味がないから異業種から学べ」と言っていますが、あれは同業のブログを見ていても、
自分の視野の広さが変わらないからです。それくらい業界の常識というのは強固に作られます。
特に、セラピー系をはじめとする、施術系業界の常識はおかしいことだらけです。業界全体に「集客を頑張る奴は悪」という常識があるらしいですからね。あとは、必要以上に自分の先生を持ち上げたりね。お客様からすれば、あなたの先生なんて誰でも良いんですよ。それは、自分の中で重要視していればいい話であって、お客様に話すことじゃないんです。
自分のビジネス業界のライバルブログを今見てくださいよ。「今日は○○さんのコンサルを受けてきました!」とか書いているアメブロとか見つかりませんか?もうね、完全に自分中心にしか考えていない証拠です。のくせに、サイドバーとかにはお客さんとのツーショット写真とか載せて、お客さんの事を考えていると見せている人が山ほどいますから。
こういうの見るたびに、業界ってかんたんに変わらないんだなーって思います。
僕が日本でビジネス展開していたのが、かれこれ2年前までですから、それから時代の流れ、人の流れってのはだいぶ変化したにも関わらず、まだまだ集客ってのは重要視されていないんだな、って実感しました。
そういう事もあって、参入を決めたってのも一つの理由です。ライバルが弱すぎて、これなら今からコンサルとして参入しても、他のコンサルなんか相手にならないんじゃね?と。だって、もし集客コンサルと呼ばれる人に実力があれば、この2年間で業界の集客に対する考え方自体が、ある程度は変わっているはずなんですよ。でも、僕がリサーチした限りでは、ほとんど変わってないですね。
でもね、残念な事に、こういう考えを持っている僕がアドバイスをしたとしても、「あなたの考え方は非常識」だと思う人がほとんどなのです。「石川さんは店舗経営者じゃないから私の気持ちはわからない」みたいなお決まりの答え(常識)で完結するわけです。
もうね、そう言われたらしょうがないです。自分中心のビジネスで続けて頑張って下さいね、としかいいようが無いです。
で結局、誰とも上手く付き合えずに一人で頑張ることになり、ビジネスは上手くいかなくなるのです。常識が強すぎる人は、他の人と繋がれません。そして最終的には悪い人たちに騙され裏切られます。店舗経営者がよく業者に騙されるのも常識を疑えないからです。業者のほとんどが僕からしたらツッコミどころが満載ですからね。
この前のメルマガでもお伝えした似非ホームページ業者に関してなんて、見事にそういう例ですよね。あれから色々とやり取りをして、さらにツッコミどころ満載な返答が来たので、反面教師の意味も込めて今度シェアしたいと思います。
あと、僕のことを前から知っている人はご存じだとは思いますが、僕も色々な人に騙され裏切られています。そーゆー経験があって、常識を疑うようになり騙されなくなってきたわけです。
ってか、僕は本当にセンスが無い方なので、ここまで騙されないと気づかないの、ってぐらい騙され続けましたが、やっと悪い縁を全て断ち切れそうです。騙された金額を言うと信じてもらえないので言いません。というコメントからある程度察して下さい笑
結局、騙されたり裏切られたりしたら気付くわけですよ。僕の考え方がおかしかったんだなって。そこで初めて常識を疑うんです。
ガチガチの常識にとらわれていても、その人が幸せだったらそれでいいと思うのですが、結構そーでもない感じの人が多いので、視野の広さを広げるお手伝いをコンサルではさせてもらっています。僕がこのブログで提供しているコンテンツを通して、全て今の常識を疑うきっかけになればいいなと思っています。
石川の事業相談窓口では、お一人45分から60分の時間を設け、あなたの事業課題を石川が解決するサービスです。
事業の現状や課題を10分から15分でヒアリング、その後30分から45分かけてその課題に対して「必要な設計」、さらにその設計を実行するための「アクションプラン」まで、石川が導きます。
僕の事業はいずれも伸び続けていますが、何か特別なことをしているわけではありません。
事業の原理原則に則って、当たり前の事を当たり前のように積み上げているだけです。
積み上がる事を積み上がるように設計し、途中で迷ったり悩まないようにアクションプランを計画し、あとは自分に課した約束を守り切る為に全力で行動しているので、当然の結果なのです。
何をやるのか決めて、迷わず悩まず全力でアクセルを踏めるようになった結果成果が出るべくして出る状態になる事、それがこの事業相談窓口の最大の目的です。