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お茶ビジネスからビジネスの本質を学ぶ

昨日はクライアントとチャットで3時間ほど話していました。
ぐったりです笑

だったらスカイプしろよ、って感じですけど、
スカイプ打ち合わせの予定じゃなかったし、
僕も他の人ともやり取りをしている中だったんで出来なかったんですけど、

まー言葉の定義とか質問の意味を確認しながらのやり取りなので、
なかなかハードな時間でした。
けど、クライアントが次に動くきっかけになったので、まあ良かったです。

動くきっかけ、という事にちなんでなんですけど、

僕がお客さんから頂いた質問にとつとつと返しているのも、
僕の答えがきっかけで動き出して欲しいなって想いがあるからです。

それは、既にビジネスを始めている人もこれからの人に対しても一緒で、
最近は既にビジネスを始めている人のサポートばかりしていますけど、
これから起業したいって人から質問がまだ来たりします。

僕は基本どんなジャンルの人のサポートにものっています。
なぜなら、僕自身が他ジャンルの人と交わることで成長出来るからです。

自分の得意なジャンルだけだと、ぶっちゃけ快適なんですよ。
だって、集客出来るようになるまでのステップもほぼ一緒だし、
やるべきこともやるべきじゃないことも、だいたい同じです。

ただそういうぬるま湯に浸かっちゃうと、
自分のレベルが上がっていかないんですよ。
で、そうなると、僕のお客さんのレベルにもリミットを掛ける事になります。

僕のお客さんは、僕以上のレベルには基本上がりません。
ここでの「レベル」って、専門スキルって意味じゃなくて、ビジネス的にって意味です。

そういう意味で、今回頂いた質問はお茶に関するビジネスですが、
お茶に関してはめちゃめちゃ奥が深いので、今回は触りだけ伝えています。

お茶業界ってとても勉強になりますよ。
まさに2極化で勝つタイプのビジネスしてんなー、って感じです。
そういう部分感じ取って欲しいなって思います。

質問はこちら。

石川様
初めまして。
Mと申します。どうぞよろしくお願いいたします。

ご相談させていただくに当たり、下記、お知らしいたします。
職業:日本茶販売
○○○を中心に日本茶のビジネスを展開するべく準備中でございます。
理想に近いお客様:まだ顧客がいない状態です。
誰をお客様にしたいか:本物志向、健康意識の高い方、
オーガニックのカフェ、レストラン等

既に多くの日本茶が販売されており、なぜ私たちのお茶が特別なのか
差別化を図りたいと思っております。
海外では手に入りにくい高級なお茶を販売する予定です。

以上、ざっくりな感じでのお知らせですが
どうぞよろしくお願いいたします。

M

これに対しての僕の返信です。

Mさま
多少は参考になりましたようで良かったです。

ーーーーー
時間はかかりそうですが、挑戦してみようと思います。
ーーーーー

仰るとおり、ビジネスを構築するのには時間が掛かるのです。
たしかに、簡単にビジネスは始められるのですが、
イコールで構築できる、という事ではありません。

僕は、前提としてビジネスを構築するのが難しいという考え方ですので、
(難しいけど複雑という意味ではありません)
だからビジネスコンサルティングをやっているわけです。

参考までに、ビジネスに必要なフレームワークを図に表したものを添付しました。
この5つの要素を構築していくことで、
長生きするビジネスが出来上がります。

もちろん、最初から完璧に作ることは無理ですし、
逆に作ろうとすること自体が、
僕が考える理想のビジネスとは異なりますので、
あくまで「プロトタイプ」を作るつもりで取り組むようにクライアントには伝えています。

僕が教えているのは、ビジネスの土台なので、
さっさとビジネスを始めたい人から見れば、遠回りに見えるようですが、
そもそものショートカットというのが無いのが真実なわけです。

その意味からすれば、遠い道なりの中でも、一番近い道を教えてあげている、
という感覚で考え方や知識を伝えさせて頂いております。

ちなみに、お茶ビジネスなら、
こういうビジネスを参考に勉強されると良いかもしれません。

コミュニティーで言えば、例えば、紅茶など
お茶の専門店のルピシアみたいなのが出来れば、
強いコミュニティーになりますよね。
(あくまでコミュニティーの形としてという意味で)

ルピシアの場合、定期的にいろんな土地でお茶会を無料で開いていて、
100種類以上のお茶を試飲出来たり、
お茶に合うスイーツなども販売しています。

いきなりこういう規模は無理でも、
小さい火種を灯すっていう面倒くさい草の根運動広げていければ、
将来的に仰られているように口コミで広がりますよね〜。

ご興味があれば、
自分のビジネスに落とし込んで勉強されることをオススメします。
それでは、ありがとうございました!

それに対してのMさんからの返答が

ルピシアさんの件、
あれほどの規模のお店にも関わらず試飲会を繰り返しているとは
存じておりませんでした。

また、異業種との方のコラボでただの試飲会ではなく
イベントに仕上げてしまうあたり
さすがだなと感心してしまいました。

だったのですが、
とてもいいところに目をつけられたな、って思います。

これが、僕がクライアントに提唱している
「コミュニティービジネス」です。
ルピシアなんかは、見事に僕が皆さんにやってほしいことを体現されています。

端的に言えば、

・参加型ビジネス
・異業種とごちゃまぜにする

この2つの考え方を見事に体現されています。

まず、参加型ビジネスにすることによるメリットは色々とありますが、
特に大事なのが、

HowとWhatを一緒に考えていく「場」を提供できる

という事です。
要するに、昔のような

ビジネス → お客さん

という一方通行のビジネスモデルではなく、
双方向のやり取りを通して、お互いにとって欲しいと思うものを、
一緒になって考えていく、というやり方を取っています。

その際に「対話」という手法を採用しているので、
単なる「顕在ニーズ」ではない「潜在ニーズ」を感じる機会に触れる事が出来ます。

これは、これから僕がやろうとしている
「参加型の個人店集客講座」
の1番のメインとなる部分です、もちろん。

また、異業種とごちゃまぜにする、という視点ですが、
これをすることで、USPとか差別化を考える必要が無くなります。

なぜなら、今までに存在しない、
自分だけのビジネスのカテゴリーを作ることになるからです。

古いビジネスでは、
同じカテゴリーの中でビジネスを展開しようとするため、
結局お互いがパイの奪い合いになっていました。
(今でもなっていますが)

しかし、様々な業種をごちゃまぜにしてビジネスを展開すれば、
新しい価値が生まれるため、パイを奪い合う必要が無いのです。

むしろ逆で、お互いに自分のビジネスを通して価値を「与え合う」事で、
より高い価値が生まれるのです。
(アウフヘーベン的な感じです)

その部分をすぐに感じられたMさまは敏感だなって思います。

ぜひみなさんも、もっとその視点に磨きを掛けると同時に、
多くの視点を取り入れる事で、とてもユニークな視点を取り入れてみて下さいね。

もう一つお茶ビジネスでの有名所といえばこちら

見てもらえれば分かりますけど、
高いものだと1本30万円のお茶ですからね。

僕らはこういうのを買う事に挑戦していかないといけないんですよ、
もし高額の商品を売りたいのであれば。
って言うと、

「いや、さすがにお茶に30万円は。。。」

ってなるのは、よく分かりますよ。

だから当然自分のバジェットを考えた上で行動して欲しいですけど、
いつも言うように、高い物買う人の気持ちが分からなければ、
高いものを売るのが難しいのが真実なんです。

なぜなら、高額の商品を買う人の気持が分からないんですよ。
お客さんの気持ちが分からなければ、
何を話したらいいか、何を伝えたらいいかも分からないわけです。
どういう点に惹かれるのかとかもね。

ともあれロイヤルブルーティーの話に戻りますけど、
僕は機会があって代表取締役社長の吉本桂子さんの話し聞いたんですけど、
バリバリのキャリアウーマン的な感じで、
正直「ちょっと勘弁」って感じでした。

ただし、言っていることはとても真っ当だったし、
こういう想いでお茶を売っている人から買いたい!
って思わせるぐらいの「お茶愛」が凄かったです笑

「あんたは高校の歴史の先生かい!」

って突っ込みたくなるぐらい、
歴史の事語ってる時の熱の出具合が半端なかったです。

例えば、彼女が言った事を簡単にまとめると、

「お茶」は、単なる飲み物じゃなくて社会のヒエラルキーを創る媒体であり、
それは、東インド会社が引き金を引いた戦争や、ボストン茶会事件をはじめてとして、
歴史を変革するエネルギーを持つものだそうです。

しかし、その役割が現代の日本には欠如してしまっていて、
お茶のあるべき姿を取り戻す、 その使命に彼女が目覚めてしまい、
世界を変える事業をデザインしているんだそうです。

吉本社長のように、 商品の本質を理解しながら事業に取り組むと、
まあ奇跡の連続が起こるんですよね。

例えば、天皇陛下ご臨席の植樹祭やAPEC横浜、
アウン・サン・スー・チー氏の晩餐会、 G7伊勢志摩サミット、
またJALの国際線ファーストクラスでも提供されているそうです。

これらの実績は、 吉本社長が自ら仕込んだわけではなく、
それらが舞い込んでくる「場」を デザインした結果だそうです。

細かいテクニックに関しては別に真新しいものは無く、
僕が1番感銘をうけたのはやっぱり

「強烈なお茶愛」

でした。
ただし、吉本社長が他の集客できない技術屋さんと違っていたのは、
単に自分の商品に対しての愛情が凄いだけじゃなくて、

自分の商品が売れるように、ちゃんと集客の勉強をしたって部分です。

結構な高額なお金を払って勉強しているんですよ。
ブランディングとかコピーライティングとかも。

だから、普通だったら巨額のお金を積まないと使ってもらえないような、
超大きなイベントにも口コミで使われるようになったりしていますけど、
その前のブランディングとかを学ぶ為に「お金」をたくさん使っているんです。

確か、売り出す前にターゲットを決める時に、
メーカーとして売っていくと決めたので巨額の資金が必要で、
その時も銀行から1億円レベルの融資を受けることができたんですよ。

まだ売上が全く出ていなくてですよ!
この凄さが分かる人には分かるのですが、
ま、ようは「集客にはお金が掛かる」という事をよく知っているんですね。

ともあれ、こうやって他業種の話を聞いた時に、
知識として終わらせるのではなく、
何か自分のビジネスに応用できないかって考えるかどうかが、
ビジネス力の上がり具合に関わってくるので、
難しいとは思うんですけど、ぜひ挑戦して欲しいなって思います。

ではでは。

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