こんにちは。石川です。
今日も昨日に引き続き、クライアントとの打ち合わせでした。
思ったよりも時間が掛かったのですが、
部屋の予約時間を少し長めに予約しておいて良かったです。
実は僕は、基本的に家にオフィスがあるのですが、
そうなると打ち合わせの時にどうするかと言えば、
銀行側が提供してくれているパートナーセンターという場所を利用しています。
これは、プライベートバンカーという担当者が付いているお客専用の場所で、
めちゃくちゃ高級感の漂う部屋なんですけど、
飲み物も飲み放題で、ホワイトボード、プロジェクター、プリンターも設置されています。
つまり、富裕層を対象にした人専用の場所って事です。
ま、僕は周囲に比べれば全然大したことが無いのですが、
たまたま金融会社を共同経営しているので、使わせて頂けている感じです。
セミナーとかでも使っているのですが、
無料でこれだけのクオリティーの部屋を借りれて、
しかも仕事に必要な機材は全て整っているので、本当にありがたいです。
(ま、取引をしているので正確には無料では無いですけど)
ともあれ、今日のクライアントは翻訳者の方でした。
前から打ち合わせしようと話していたのですが、
かれこれ前回から3ヶ月間も経ってしまっていました苦笑
この理由は、もちろん僕が面倒臭がったとか、そういう理由では決してありません笑
単純に、その方の仕事が半端じゃなく忙しくて、
どうしても打ち合わせをする余裕がなかったのです。
ところで、そもそもそんな仕事に忙しい人が、
なんで僕と話をすることになったのか、ということなのですが、
実は、翻訳ってめちゃくちゃ労働収入なんですよね。
やればやった分だけの収入が入るのですが、
仕事のお願いが来てから、出来る限り早く片付けないといけなくて、
最低でもその方は、翌日には終わらせる主義なのです。
だから、一つが終わったらまた次が来て、
みたいな感じがしばらーく続いていて、
その結果3ヶ月間も経ってしまった、ということなのです。
で、その翻訳者の方は、そんなに忙しい中でも、
もっと仕事を増やしたい、という要望がありました。
なぜなら、現在は2つのクライアントしか持っていないので、
と言っても、日本でも有数の大きな法律会社なのですが、
万が一切られるような事があれば、
いきなり生活に困る状況が訪れるからです。
(翻訳業界では結構ある話だそうです。)
でも、今が既に忙しいんじゃ、さらに仕事が来ても対応しきれないでしょ、
という話をしたら、正にその通りで、
だから、仕事の形態自体も少しずつ変えていきたい、という話でした。
フリーランスの翻訳も完全に価格競争になっているので、
今の価格でもある程度下げているそうです。
ただ本当は、もっとフィーを上げたいそうですが、
価格を上げてクライアントを失ってしまうのが怖くて出来ない、と言ってました。
こうやって話していく中で、
僕がいつも言っている
「価格競争にだけは入ってはいけない」
という完全に「長生きできない」パターンが普通になっている業界だな、
という事が分かりました。
じゃあ、価格競争(値下げ競争)に巻き込まれないようにするにはどうするか?
と言えば一つしか無くて、
「付加価値を付ける」
という選択肢を選ぶしかありません。
つまり、今の翻訳サービスにプラスαを付け加えて、
全く新しい翻訳サービスを提供するのです。
そこで僕が提案しているのは、「情報」を提供することで、
価値を2倍、3倍に跳ね上げる戦略です。
話している限りでは、そんな事をしている同業者もいませんし、
彼自身のサービスに対する徹底さも、本当に感心するレベルなので、
あとはいかに持っている情報を使って良い企画を創れるか、が勝負だなと。
この翻訳サービスの細かい内容についてはまだ決まっていませんが、
かなり画期的なサービスが出来そうなので、企画が決まれば、
クライアントに喜んで貰える事間違いないです。
ところで、こういう企画を決める際に、この方の強みというか、
僕がよく言う「世界観、理念(コンテクスト)」を明確にする必要があります。
これは、フェイスブックのポストや、
メルマガの情報発信でも重要な部分なのですが、
多くの方が大事な部分を押さえていません。
それは何かと言うと、
1,現在と未来の繋がり
2,過去と現在の繋がり
の2つを意識するという事です。
一つ目は、
「自分の実現したい理想の未来像(世界、ライフスタイル)を示す」
という意味です。
つまり、自分が今出来る事や、読者にとって役に立つ技術的な事だけ(相手に合わせる)
を書くのではなく、「自分はこういう未来を作りたい」
「自分の実現したい理想の未来やライフスタイルはこういうものだ」
という(自分の思い)のを打ち出すという事です。
この翻訳者の方で言えば、単純に「翻訳の正確さ」「納品の速さ」を押すのではなく、
その要素を追求する事で、どういう世界を作りたいのか?
どういう理想の翻訳サービスを提供したいのか?
という事を伝えないといけない、という事です。
小さいころに友達と遊ぶ時に「このゆびとーまれ!」的な感じで遊んだの、
覚えていませんか?
そんな感じで自分の旗を掲げるんです。
その自分の旗が決まると、何をFBに投稿するのか、
何をブログに書くのか、何をインスタグラムに投稿するのか、
何をウェブサイトに書くのかが決まってきます。
もちろん書く内容は、
その理想の実現のために実際にやっていることを、
事細かく公開していきます。
今僕がこのブログで投稿している事が、まさにその実践の例です。
逆に「○○することが僕の理想の未来なんですよー」というのはそこまで声高々には叫びません。
むしろ「理想の未来うんぬん」を言葉で伝えるんじゃなくて、
今現時点で自分がやっている行動を伝えて、
ゴールはそこから感覚、空気感、雰囲気として感じてもらいます。
例えば、時間、収入、健康のバランスが中心のライフスタイルを啓蒙したい方であれば、
高級レストランの食事(収入)、定期的な運動(健康)、
旅行(時間)の事を投稿したりするわけです。
これが、現在と未来の繋がりです。
つまり、今の自分は○○で、
そのライフスタイルを送りたい人は僕についてきてー、
僕も一緒にそのライフスタイルを体現するために歩くから、
一緒に歩きたい人いるー?
という感じの旗を掲げる、という事です。
ですが、これだけだと人は残念ながらついてこないのです。。。
実はこの考え方には大きな欠点があって、それが無いが為に、
見た目は同じような投稿をしていても、結果が出ない人がいます。
それは
「なぜ私が?」
という視点が抜け落ちてしまっているからなのです。
実際に世の中を見回してみると、オフラインオンラインに関わらず、
多くの人が共感してくれる理念を打ち出している方は、結構います。
例えば、
「グローバル社会で生き抜ける人材を育てたい」
「皆が自由に生きれる社会を作りたい」
「子供に夢を与えたい」
「教育業界を変えたい」
「家族を幸せにしたい」
「老人と若者が仲良く住める社会を築きたい」
「時間と場所に縛られない生活スタイルを実現したい」
などなど。。。
色々あるとは思いますし、
こういった理想を掲げるのはもちろん良いと思います。
ですが、「それを何故わたしが?」という視点が無ければ、
いまいち説得力に欠けてしまいます。
つまり、「なんか綺麗事言ってるだけじゃない?」と思われるのです。
これが、2番めの「過去と現在の繋がり」が必須の理由なのです。
つまりこんな感じになります。
「自分は過去に○○してきて本当に苦労しました。
だからこそ、皆さんには今の間にグローバル社会で生き抜ける力を、
身につけて欲しいと思っています。」
みたいな感じの打ち出し方になるのです。
例えば今回の翻訳者の場合だと、
「自分は、家族との生活の中で、選ぶ言葉の重要性について学びました。
父親も言葉遣いにとても気をつけていたし、兄も同じような感じでした。
その結果、言葉選びのスペシャリストであるテクニカルライターの勉強をしました。
もちろん、仕事のスキルとしても専門的に学びましたが、
日常会話でも常に自分の口から出す言葉には、人一倍気を配っています。
実はこの「言葉選び」スキルは、翻訳にもとても役に立っていて、
間違った言葉一つ選ぶだけで、相手が受ける印象が良くも悪くもまるっきり変わるのを、
ありありと体験しているので、少しでも誤解が生まれないような、
正確な言葉遣いを仕事にも反映させています。」
という感じで書けるようになります。
特にネット上の情報発信で言えば、ネットビジネスが思い浮かびますが、
そこでも先ほどお伝えしたような、「なぜ私が?」というメッセージを
発していないブログやウェブサイト、メルマガもまだまだ多いです。
だから、どれもこれも似たり寄ったりのサイトやメルマガになって、
結局その人を選ぶ理由が無くなって、読まなくなってしまうわけです。
しかし、ここに「過去」という要素を付け加えるだけで生き返るわけです。
ということで、もし情報発信や、
ウェブサイト上に載せる理念やプロフィールの書き方に関して、
お役に立つようであれば、ぜひこの考え方を利用してみて下さい。
石川の事業相談窓口では、お一人45分から60分の時間を設け、あなたの事業課題を石川が解決するサービスです。
事業の現状や課題を10分から15分でヒアリング、その後30分から45分かけてその課題に対して「必要な設計」、さらにその設計を実行するための「アクションプラン」まで、石川が導きます。
僕の事業はいずれも伸び続けていますが、何か特別なことをしているわけではありません。
事業の原理原則に則って、当たり前の事を当たり前のように積み上げているだけです。
積み上がる事を積み上がるように設計し、途中で迷ったり悩まないようにアクションプランを計画し、あとは自分に課した約束を守り切る為に全力で行動しているので、当然の結果なのです。
何をやるのか決めて、迷わず悩まず全力でアクセルを踏めるようになった結果成果が出るべくして出る状態になる事、それがこの事業相談窓口の最大の目的です。