店舗の人はビジネスが出来ない

目次

0章 簡単な自己紹介

1章 会社の理念

2章 コンサルタントを一度辞める事に。。。

3章 教育的要素をビジネスに導入するとは?

4章 店舗の人はビジネスが出来ない ← 今はここ

 

さて、日本でコンサルティングを始めていきなりぶつかった壁ですが、
それは、

・店舗の人はビジネスが出来ない

という事でした。

僕は「集客コンサルタント」と名乗っているように、
集客を教えたくて今のビジネスを始めました。
自分がアフィリエイトから始めて、
結局得意分野になったのがネット集客だったので、当然の流れかなと思います。

世の中には

・ビジネスが解かっている人
・ビジネスが解かっていない人

の2タイプの人間がいるのは解かっていましたが、
僕の感覚だと、ビジネスが解かっていない人は
全く売り上げが上がらないと思っていたんですね。

そして、ビジネスが解かっていない人に集客を教えても無意味なので、
ビジネスが解かっていない人は相手にしていないつもりだったんです。

例えば、コンサルを受ける時は、
既存の売り上げで判断している部分がありました。
月商30万円以下はお断りみたいな。

ところが、実際にコンサルを受けてみると、
月商50万円の人でもビジネスが解かっていない人が意外といることが分かりました。
さすがに月商100万円を超える人でそう感じる人はいないですが。
(集客に関しては疎い人は結構いる)

なので、クライアントの人生を安定させるためには、
改めてビジネスを教える必要があるなという事に気がついたのです。
要は、教育的要素をビジネスに導入うんぬんの前に、

・ビジネス基礎を教えなければいけない

という事でした。

これは僕の中では結構衝撃的で、
あくまで僕の中ではですけど、
店舗の人って、僕みたいなネット出身の人と違って、
比較的まともな感覚の人が多いイメージだったのです。

しかし、現実的にはネットで集客している人のほうが
まともにビジネスをしている人が多い気がします。

一応、フォローを入れておきますが、
この理由というのは結構明確です。

店舗の人はまともにスキルアップに力を入れている人が多く、
逆に集客に力を入れている人が少ない。

その点では、ネットビジネスをしている人は、
集客には力を入れているけれど、
スキルアップには努力が足りないなと思います。

なので、どっちもどっちなのですが、問題はそこではなくて、

「なぜ店舗の人はビジネスが出来ないのか?」

という疑問が新たに浮かびました。

あくまで僕の話になりますが、
僕自身はネットで集客の勉強するようになってから、
ビジネスとはなんぞやという勉強を始めました。

もちろん、留学カウンセラーの時から個人事業主扱いだったので、
会計士に税務をお願いしたりして、数字の管理は自分でしていました。

例えば、生徒を15人面倒見ているとします。
一人につき1万円貰えると、15万円手に入るわけです。

しかしそこから経費や税金が引かれたりして、
結局手に入る利益というのはもっと少ないわけです。

それに、アフィリエイトを始める前に会計学の勉強もしたので、

・売り上げと利益と経費
・お金を払う側と払ってもらう側の立場の強弱
・エンドユーザーと顧客
・時代の流れ
・税金の割合
・ちょっとしたマーケティング知識

なんかの話も勉強して、そこからビジネスを学んでいたと思います。

ただ、会計学の勉強していた時は、別に独立しようとも思っていなかったので、
結果的に独立した時に役に立っているという感じではありますが。

僕はカウンセラーだったので、一応接客業に属するとは思います。
だから、コンサルティングを始めた時に思っていた事が、

「接客業従事者の人がビジネスを教えてもらっていないわけがない」

だったのですが、現実的には教えてもらっていない人がほとんどです。

その最たる原因の一つとしては、
「時代の変化」が大きな要因なのかなとも思います。

ネット上のビジネスを行う上で必要なプラットフォームが整って来て、
プチ起業とか、片手間で稼ぐビジネスモデルが流行り始めました。

それと同時に、終身雇用制度も崩れ始めているし、
年金も当てにならないような時代ですから、
どうにかして自分で稼ぐすべを身につけないといけないと思っている人も増えている。

そういう人が、何かのはずみで会社を辞めることになって起業してしまうと、
ビジネスが何も解かっていないのでテクニックに走り、
結果的に苦しい状態が続くという感じなんだと思うんですね。

それともう一つ、ビジネスを知らない大きな理由の一つとして

「ビジネスを教えられている人がほとんどいない」

というのが大きな原因だと思います。

フェイスブックを見ても、

フェイスブックで友達申請5000人して見込み客を集める

その人達に有益な情報を流して、商品やサービスを購入してもらう

とにかく見込み客を集め続ける為に、FBに投稿し続ける

リストを集め続ける。それがビジネスの本質です。

という人が多いですが、
FBなんて完全にテクニックですからね。
お客さんのリストを集めるのも、マーケティングのテクニックの一つでしかありません。

他にも、悩みが分からないならお客さんにダイレクトに聞く。
そして、その悩みを解決する為の商品を用意すればオッケーみたいな。

そもそも、お客さんの悩みって「聞く」ものではないんですよ。
「見つける」ものなんです。
個人的にはここを理解することがビジネスのスタートだと思っています。

これが、よく僕が言う「潜在的欲求と顕在的欲求の違い」です。

小銭を稼ぎたいならアンケートでもいいと思いますが、
アンケートの答えなんて信用できないと思ってください。

アンケートを集めたら、
セミナーとか飲み会、をやってほしいって書いてくれたのに、
実際にやってみたら集まらないなんてザラですからね(笑)

夏にBBQをやりたい、というリクエストがありましたけど、
それだけは唯一ヒットしましたね。食欲の力ってやつでしょうか笑

ともあれ、なんでそんなことをになるかというと、
アンケートに答える側は「無理やり答えを作る」からです。

そりゃ僕だって、セミナー会場でアンケートを渡されたら、
「今度は●●のセミナーをやってほしい」って書きますよ(笑)

でも、僕が本当に悩んでいることは●●ではないと思います。
それはアンケートを渡されたから仕方なく「作った」文章なんです。

そもそも人間って自分の悩みを言語化できないですからね。
衝動買いが典型的な例です。
これが必要だと思って買い物に行ったのに、他のものを買ってくるというね。
今自分に必要なものすら理解できていないのです。

理解は出来ていないけれど、その人の中には存在する欲求。
この事を、潜在的欲求と言います。
普段は意識化されていないけれど、何かの縁に触れて顕在化するやつですね。

なので、アンケートはあんまり意味をなさないと思ってください。
特に女性相手にビジネスをする場合は。

僕はよく「お客さんとご飯を食べに行け」と言いますが、
日常会話の中からのほうが、本当の悩みを見つけやすいわけですよ。
会話のテーマを決めてしまうと、確実にぼやけます。

僕はコンサルティングに「高額サービスを売る方法」も教えていますけど、
これはお客さんに悩みを「聞いて」作ったものではありません。

値上げにビビっている人や、スクールに踏み切れない人を見ていて、
僕が「見つけた」悩みになります。

この「見つける」という感覚がないと、
いつまでたっても趣味の延長にしかならないと思います。

ということで例えが長くなりましたが、
ビジネスの基礎を知らない人がほとんどだ、という事が分かり、
教育的要素を導入する器の「ビジネス」を教えることから始めました。

ということで、今に至っています。

ちなみに僕の定義では趣味の延長は趣味なので、
ビジネスをやりたいと思っている人や、
ビジネスをやらざるを得ない状況の人は、
この機会にしっかりと学んでほしいなと思います。