今の時代、人との「関係性」や「絡み」を求めてモノを消費する人が多いわけです。だから、そういうモノを消費できる「待ち合わせ場所」となるような場を提供する事が、これからのビジネスで生き残る為に必要な考え方です。
例えばスナックとかバー、床屋さんとかはまさに「待ち合わせ場所」を提供している。その結果、「ヒトとヒト」の繋がりが作られる。だから、残るわけです。
実はうちの母親がしばらくスナックを世田谷のレモンスタジオの目の前でやってて、バブルの時も不況の時も経験しているのを聞いたんですけど、やっぱり「お客さん」が助けてくれるんですよ。お酒だけ飲みたいなら、助けないんです。でもそこにはお酒を飲みたいから訪れてたんじゃなくて「友達に会いたい」から訪れてた。その場所が無くなったら困る。だから助ける、っていうね、そういうヒトとヒトの繋がりがめっちゃ存在していたって事です。
ちなみにうちの母親はスナックノンノンを約20年近くやってました。ん、俺が5歳の頃から自営業を20年間出来るって凄いですよね。で、よく僕が起業仕立ての頃にその頃の苦労話とか聞いてたんですけど、よく言ってたのが、
「わたしは全然できないヒトなのよ。だからみんなが助けてくれるんだよね−」
ってことでした。
これってまさに今の時代のコミュニティー作るのに必要な要件の「余白」ってのを見事に持っているわけです。で、なんかおっちょこちょいなんですけど、それが愛嬌として映って、みんなで助けたいって思うんですよ。
そんな25年も続いたスナックだったんですけど、もちろん最初から順風満帆だったわけじゃなくて、始めた当初、なぜか誰もボトルで飲み物買ってくれなかったんだそうです。
これって普通ありえなくて、1ヶ月しても2ヶ月しても誰もボトルオーダーしてくれない。なんでだろ?と思って1人の仲良くなったお客さんに聞いたんだそうです。「ボトルでもオーダーしたら?」ってそうしたら、驚きの答えが来て、
「だってこの店もあと1ヶ月持つか持たないか分かんないでしょ?」
って言われて、「えっ?何言ってんのこのヒト?」って思って、「なんでそう思うの?」って聞いたら、
「えっ、知らないの?この場所にあったスナック、今まで1ヶ月も持たないで閉まっちゃった事ばかりで、誰もボトルなんて買う人いなくなっちゃったんだよ。」
って言われたそうです。ソレ聞いて母親は、
「げー、やべー」
って普通に思ったそうです。でも別にこれと言って得策が思いつくわけでもなかったので、ひたすらお客さんと仲良くしてたら、結果として20年もやってけちゃったわよ、だそうです。
息子の僕が見てても思うんですけど、ほんとピンチになったら助けてもらえるんですよ、あのヒトは笑 マジでよくわかんないんですけど、こう助けてくれる人が現れたりするし。本当にびっくりです。
やっぱり素で結構アホなところがあるんで、でも愛嬌があって、そういうところ人間って埋めたくなるんでしょうね。あっ、こう書いてて自分もそういう母親見て、
「しょーがねーなー、またかよ」
って助けていた自分に今気が付きました。余白ってメッチャ大事ですね。こうやってみんなからも助けて貰っていたんでしょうね。
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