実は今週末から日本に仕事で出張です。
クライアントへの返信やら、
新しいプロジェクトの打ち合わせなどが詰まっていて
結構最近忙しくしています。
特に新しいクライアントとの話し合いは、
どうしても長くなってしまいます。
もちろん、
理念とか世界観が一緒の方が申し込んでくれているので、
目指す方向に関して話すことはそこまでありません。
(時折確認をしあう作業はします)
じゃあ、どの部分で議論になりやすいのかと言いますと、
「何を、どのように提供してお役に立ちたいのか?」
というコンテンツの部分ですね。
これは、単純に視点の違いによる価値観の違いです。
要は、僕はどちらかと言えば「お客さん寄り」の視点に立ちます。
逆にクライアントは「技術者」の視点に立ちます。
こだわりみたいなものですね。
そうすると、お互いが考える重要な部分の違いが出てきます。
僕からすれば、
「こだわりは分かるけど、それよりも使いやすさでしょ」
って思うのですが、クライアントの立場からすると
「使いやすさが重要なのは分かるけど、やっぱりこの部分の綺麗さだけは譲れない」
みたいなのが出てくるんですよ。
だから、このふたつを包摂するような、「使いやすさと美しさを兼ね備えた見せ方」というのを議論して見つける作業が大事なんですね。
これってとても重要で、そうすることで、お互いの視点からじゃ見えなかった、
広い範囲のサポートが出来るようになります。
だから、大いに議論はやるべきだと思っています。
さて、今日は最近、
プロモーションを失敗した例を見ましたので、
プロモーションについてお話したいと思います。
プロモーションには2つの失敗するパターンがあります。
1,全く成約が取れない
2,成約は取れたけど、サービスに対する参加者の満足度が低い
(もしくは、満足度が高い人がとても少ない)
2番めは売上を上げるという意味では成功していますが、
コミュニティーを作れていないプロモーション、
という意味では完全に失敗です。
それでは、一つずつ解説していきますね。
まず1番目の「全く成約が取れない」ケースですが、
この理由は簡単です。
「プロモーションをしっかり行っていないから」
です。
もちろん、しっかりやっているつもりなのです。
「コンセプトもしっかり練って、お客さんとも話をして、
セールスレターもしっかり書いて。。。
みんな興味を持っていたはずなのに、全く売れなくて。。。」
でも、結局売れていないという事は、
所詮「やっているつもり」なのです。
実際は全く正しいプロモーションを実践出来ていない、
だから売れないわけですから。
そして、この失敗する一番の理由として、
「見込み客とのやり取りが十分に出来ていない」
が挙げられます。
例えば、多くのビジネスをしている人って、
相手が欲しがっていると思われる「企画」を作って、
それを提供すれば売れる、といまだに思っていますが、
この「企画」の作り方自体が古いのです。
今の時代に必要なのは、
「見込み客と一緒になって企画を作る」
という考え方です。
なので、「企画」を表に出す時点で、
見込み客と一緒になって企画を作ったか、
それとも、見込み客が欲しいであろうという企画を勝手に考えて作ったか、
によって成功するか失敗するかが決まってしまうのです。
じゃあ、一緒に企画を作るってどういう事?
という話ですが、これは、
「見込み客と一緒になって、
どのようにして理想の世界にたどり着けるかを話し合う活動」
の事を指します。
例えば、僕の理想の世界は、
「ビジネス=利益追求を第一義」としている既存の定義をぶち壊して、
「ビジネス=人の幸福(人生を豊かにする)事を第一義」
とする定義を打ち立てる事で、
価値を奪い合う世の中から、
価値を提供しあう世の中に変えていきたい、というものです。
この理念に共感している人が僕のクライアントになってくれて、
この理念の元、異なる業種を通じて、
様々な「企画」を作って参加者を集めることで、
この理念が広まっていくわけです。
ここでは、僕が提示しているのは「理念(世界観)」や理想の世界だけで、
そこにたどり着く具体的な方法というのは、
クライアントのビジネスによって違ってきます。
だからこそ、
僕だけではコネクトすることが出来なかった人も巻き込んで、
一緒になって理想の世界に行く方法を考える事が出来ます。
もちろん、概念の世界である「理想の未来に行く」
という理念に関しては共有しています。
だから本質では、一緒に企画を組んでいるとも言えるわけです。
これが実は2番めの
「成約は取れたけど、サービスに対するお客さんの満足度が低い」
という問題につながってきます。
この問題が起きる理由も簡単で、
「一緒に企画を組んでいないから、望まれていないサービスを提供してしまう」
のです。
実は僕は、いくつかのコミュニティーに参加しています。
全てのコミュニティーを通して、何かしらの学びはあるのですが、
よくエネルギーが循環していて参加者の満足度が高いのもあれば、
過疎化し始めているコミュニティーもあります。
例えば、過疎化し始めているコミュニティーでは、
企画をした人は、必死にみんなに参加を促しています。
ですが、そもそもそのサービスを利用するだけのマインドが出来ていれば、
コミュニティーに入らないよ、という人や、
そういうサービスは必要ないよね、という人が参加しているので、
当然参加率は上がりません。
逆に、参加者の満足度の高いコミュニティーでは、
企画を一緒に考えるだけでなく、
企画のコンテンツ自体を参加者と一緒になって作る仕組みになっています。
だから、一緒になって作る事に共感した人たちが参加しているので、
わざわざ「ドンドン参加して下さい!」と言わないでも、
自然と参加率が高くなります。
これが、理想のコミュニティー像です。
ということで、最初にも言いましたが、
企画が成功するかどうかは、
企画を作る段階で既に決まっているのです。
そして、企画を一緒に作ると、
コミットメントを取ることも出来ます。
なぜなら、自分が参加する前提で作っているので、
決意の力がとても強くなります。
逆に、折角見込み客が欲しいと思う企画を作っても、
一緒に作らないと、与えられる企画として捉えてしまうので、
どうしても主体的に参加する力が限られてしまいます。
コミットメントをしている人数が多いコミュニティーほど、
「一生懸命に企画に参加するのが普通」という空気が流れ始めます。
そうすると、最初の時点ではそこまでコミットメントが高く無かった人も、
少しずつ感化されて、
途中でコミット出来るようになるのです。
その結果、結果もついてくるようになるわけです。
理想のエネルギー循環が起きるわけです。
もちろん理想としては、
参加者全員が最初からコミットしている状態ですが、
さすがにそこまで完璧な状態を用意することは出来ません。
だからこそ、企画の中身自体(コンテンツ)を一緒に作っていく事で、
最初の決意をさらに強くする機会を与える事が出来ます。
。。。という感じで今日はコミュニティーに関して話しましたが、
まとめると、
・企画は見込み客と一緒に作っていくもの
・コンテンツも一緒に作っていく
・見込み客を巻き込む事でコミットメントを取れる
という事を話しました。
この3つを実際に応用していくためにも、
まずは徹底的に一人の人と対話をすることが重要です。
一人の人と対話が出来ない人は、
多くの人をコミュニティーに集めても結局対話が出来ないので、
コミュニティーも続きません。
こういう考え方を採用して、
ぜひ良いコミュニティーをドンドン作っていって下さいね!
それでは、ありがとうございました。
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