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仮定法がもたらす弊害2(コアコア病編)

こんにちは。石川です。

昨日の「仮定法がもたらす弊害」の内容は結構受けが良くて、
それに対しての返信を数通頂きました。

その返信を読んでいて感じたことがあります。
それは、

「起業しようと思っているけど、何をしたら良いか分からない」

という人が特にこの弊害を被っているな、と思いました。

以前に頂いた返信を、一つだけ紹介させて頂きます。
ーーーーー
ただ、やりたいことが多すぎて定まらない場合、
『まずはコレを極めよう!』…などと決めれる基準や、
良い方法がありましたら教えていただけますか?

もちろん、まずは1番身近にできるものや、
低コストから始めれるものなどからスタートすればいいのだと思いますが…。。
ーーーーー

こういう時に大事なのは

・なんでも良いから、とりあえずこれを極めよう!

と決める事ですね。というのも、極めたいと思っているものって、
様々なものに挑戦していく上で変わっていくからです。

それが、外的な変化によって変わらざるを得ない場合もあるし、
自分の中での好みの変化とか、
何かしっくり来ない感じとかが起きる場合もあります。

だから、「とりあえず決める」しか無いのです。

そして、その基準はOさんが仰るとおり、
低コストのものから始めるのもありですし、
身近に自分がお手伝い出来る人を助けるでも良いと思います。

「自分には何も出来るものが無くて。。。。」

って人からたまにメールを頂くんですけど、
それは完全に言い訳で、考えていないだけです。
思考の放棄というやつですね。

極端に言えば、ゴミ捨てとか食器洗いとか、
掃除機をかけるとか、荷物持ちだとか、色々とあるわけです。

そして次のポイントになるのが、

「力のある人のお手伝いをする」

というのがポイントです。

これは、僕がよく伝えていることですが、
スポーツであれば、自分よりも強い人を相手に練習すれば、
自分よりも弱い人を相手にするよりも、スキルアップは早いですよね?

ビジネスもそれと一緒で、
ビジネスで突き抜けている人のお手伝いをした方が、
より強いエネルギーを貰えます。

そうやって循環して返ってくるエネルギーの形としては、

・人脈
・生のコーチング
・力のある人の思考回路や行動
・環境

という形だったりするわけです。

ただ注意点があって、
この循環を上手く利用できない人がいます。

それは、目的が結局「自分の成長のためだけ」に設定している人です。
そうすると、お手伝いをしている人に「期待」をしている事になります。

そして、期待が満たされる間は良いのですが、
もちろん、相手が自分の思い通りに動き続ける事はありませんので、
満たされなくなった時点で、急激に不満が溜まっていきます。
その不満が行動にも現れて、相手から嫌がられるようになります。

だから、だいたい成功できる人というのは、
お手伝いを「素」でデキる人です。
つまり、「見返りを期待しない」という事です。

どうしても期待してしまう癖がある人は、
最初っからは出来無いにしても、
「素」で出来るように心がけるのは大事ですね。

ところで、こういうメッセージも結構頂きます。

「コアが見つかっていないから、動けないんです。。。」

「本当にやりたいと思えるものに出会えていないんです!」

これこそ、昨日お話したばかりの

「仮定法による弊害」

なんですけど、どうしてか分かりますか?
ぜひご自身の頭でも考えて見てくださいね。

要するに、

「コアが見つかっていれば、行動出来るのに。。。」

というアドラーで言う「仮定法を使って逃げている」だけなんですね。

アドラー心理学で言われている事は、

「もし〜だったら。。。」

と過去を「後悔」として認識するのではなく、

「〜だったからこそ、今こういう事が出来る。」

という「過去の経験」に対して感謝の思いを持って生きる、
より活学に重点を置いている考え方です。

最初から使命を見つけて、その自分のお役目を果たすことに完全にコミットできる方も
ごく稀にいますけど、僕の感覚ですが、
ある程度の量、色々な体験をこなさないと、ほとんどの人には分からないと思っています。

じゃ、その段階で必要な事は、
「とにかく数(量)をこなす」ことなのです。

自分の本当にやりたいことなのか分からないけれど、
今目の前に転がってきているものだから、
取り敢えず拾ってみようという感じで、一歩踏み出すのです。

そして、この段階で陥りやすい状態が、
「コアコア病」です。
つまり、仮定法の考え方です。

「これは僕が本当にやりたいって思っている事では無さそうだから。。」

と何の根拠も無く、何となくの感覚で、
目の前にある一歩前進できる機会を見過ごしていくのです。

正直言って、本当に自分がやりたい事なのかどうかって、
実際にやってみないと分からないし、
面白く無いな〜と思っている事でも、後から振り返ってみると、

「実はこれが自分のやりたい事だったんだ・・・」

ともとに戻って来る事なんかも往々にしてあります。
(実はずっとやってきた事がそうだった、なんて事もあります)

ということで、このステージでアドラー的考え方を採用できれば、
このステージでは、とにかく色んな事をやってみる、
自分の本当にやりたい事かは一旦保留にして、
時間をかけて取り組めるのです。

行動できないのは、完全にエネルギーが切れているからで、
言い訳して更に、行動するのに必要な「筋肉」を下げ続けると、
本当に何もできなくなります。

会社の仕事や学校の勉強で忙しい、
とか人によって制約は色々あるでしょう。

だからこそ(ここでも使った!)
日頃からどうやって

「制限のある中でアドラー的考え方を実践できるか?」

って事を考えていけば、
逆にどういう時にみんなが挫折するのか?についての理解も深まるし、
それだけで、多くの人に価値を提供できるようになりますよね。

つまり、「もし制限が無ければ〜出来たのに。。。」じゃなくて、
「制限があるからこそ、〜が出来るんだ!」
と意識して考えていくって事が大事、って事ですね。

あと、コアコア病に陥っている人が回りにいたら、
今日の話をしてあげると、もしかしたら大きな助けになるかもしれませんので、
役に立つと思ったら、ぜひ積極的にシェアして下さいね。

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