サロン経営

一つのビジネスに固執する必要は無い。

僕には様々な業種のクライアントさんがいらっしゃいますが、自分がアドバイスを始めてから、ビジネス自体を変えられた方もいらっしゃいます。

変えた理由は、僕からオススメされたからと言うよりも、彼女自身の中での違和感やわだかまり、不快感が出てきて、本当にやりたいことは違うことだという事に気がついたからです。

僕が事業相談にのる際には、

「今までの過去に何をしてきたか?」

という質問をクライアントに必ず聞きます。

ところどころは皆さん振り返った事があるようですが、だいたいの人は、こまごまとした記憶まで遡ったことは無いので、毎回やる度に新しい発見があるようです。

そうやって今までの人生に起きたことをおさらいしてみると、何かしらの共通点を見つけることが出来るんですが、それが実はとても重要で、これから進んでいく方向性、歩んでいくスピードを決めることになるのです。

ただ、「仕事の種類」という意味で見つかるというよりかは、自分の中での「こだわり」というか、「大切にしたい事」や「守りたい人」とか「達成したい世界」が見つかります。

例えば、「一体感」「徹底的」「丁寧」「包み込む」「どっしりとした」「サプライズ」「見えない声」「視点」「笑顔」「相手が主体」「管理」「眠りから起こす」みたいな感じのキーワードが出てくるんですね。

こういうキーワードってどのビジネスにでも当てはまりそうですし、人によって重要度や心から出てくる声というのは違いますし、同じキーワードが軸になったとしても、背景にあるメッセージが違うので、誰ひとりとして同じ世界観にはなりません。

例えば、僕にとっての「一体感」という意味と、皆さんにとっての一体感はニュアンスとしては一緒でしょうが、表面上は一緒に見えるこのキーワード一つに含まれる情報量や情報の質は違うので、解釈の仕方が変わる為、結局行動に落とし込んだ時に違いが生まれます。

ふと自分の場合を思い出すと、

アフィリエイト → アフィリエイトコンサルティング → 海外アフィリエイト
→ 集客コンサルタント+集客代行 → ビジネスコンサルタント → 顧問サービス

という感じで僕の職業は変遷しています。

集客コンサルタントを、わざわざビジネスコンサルタントに言い換えたのはしなくても良かったような気がしないでもないですが、(職業の再定義をすればよかっただけ)とりあえず、思った以上にスムーズに移ることは出来ました。

ここで僕が言いたいのは、

「新しい変化を恐れずに、柔軟に対応していく事は大事」

ということです。

今振り返ると、変化が起きる前は、とても気持ちが悪いのです。「何かしっくりこない。。。」という期間がしばらく続きました。僕の場合は、その時に今のような知識が無かったので、この気持ちの悪さは「良くないサイン」だと短絡的に思っていました。

だから、その気持ち悪さから早く抜け出したいと焦り、無理やり気持ちを横において、あたかも解決したかのようにやり過ごそうとして、無理やり納得しようとさせたわけです。要は、事業設計を見直さず、今のビジネスモデルのまま突き抜けようと思っていたのです。(もちろん、それでもOKなケースもあります)

ですが、僕の場合は何回横に置いておこうとしても、問題が時折顔を出すので、結局その方法は上手く行かないんじゃないか?という結論に至りました。

今から振り返れば分かるのですが、その「気持ちが悪いサイン」というのは、実は「次のステップへ移るチャンスだよ!」という心の声だったのです。言い方を変えると、自分の価値観が、環境の変化や新しい経験などを手に入れるに従って、いつの間にか変わっていた、という事です。

その当時にこのことを知っていればな、と今は思いますが、教えてくれる人がいなかったので、しょうがないですね。その分正直痛い目を見ました苦笑

というのは結局は、この気持ちに従って動いたまでは良かったのですが、自分の気持ちに整理がついていなかった、なぜ気持ちが悪いのか言語化出来ていなかったので、今までやってきた事を整理せずに、勢いで同時に新しい事を始めてしまったのです。

整理、というのは、仕組み化だったり自動化の事です。事業において仕組み化、自動化が出来ている事で、その事業を動かす主軸である人間の価値観、優先順位が変わった時に、「じゃあ自分離れますね」という声かけが出来るようになるわけです。

ただ、その当時は自動化、仕組み化、を構築するべき、という視点が無かったんですね。その結果、結局どっちも中途半端になっている状態が続きました。要は力が分散されてしまったのです。

この時は本当に悩みのどん底でして、足を踏み出したは良いけど、今までのように突き抜けられません。かといって、前のビジネスモデルに戻るのも気が引けるしという気持ちで、何もかも中途半端でした。

この時に、冷静さがあればよかったのです。中途半端になっている根本の原因を見つける冷静さが。

しかし、とにかく早く暗闇を抜け出したい一心だったので、目の前のにんじんにつられて、ゆらゆらしてしまいました。要は、自分の感情ベースで動いてしまったという事です。

この時に僕には2つの選択肢がありました。

  • 感情視点を採用する
  • 知恵視点を採用する

感情視点というのは、「感情という視点を採用しながら活動していく」というパラダイムです。

ただ感情視点を利用してしまうと、感情というのは常に変化するものなので、常に根無し草のように、右往左往する人生になります。

逆に知恵視点というのは、「知恵という視点を採用して世界を観る」という事なので、感情に左右されずに、意志決定をすることが出来ます。

こうやって言語化してみると、どう考えても知恵視点を採用した方がいいのですが、僕の場合、ずーっとモヤモヤした気持ちで活動していた結果、優先順位が全く決められず、その結果限りのあるリソースを効果的に使えませんでした。

言い換えると、冷静に自分を抑えることが出来なかった、という事です。

その結果、感情視点を採用してしまい、投資の詐欺にもあいましたし、会社のCEOには裏切られた事もあったり、世の中のニュースに出てくること全てが自分の身に振りかかってるんじゃない?というぐらい1年に1回はそのような事が起きていました。(損失額はぶっちゃけ8桁言ってます苦笑)

今でもガラスの心なのに変わりは無いですが、今ではこの体験があったから、多少の事ではぶれないメンタルが出来たと思えます。これは本当に強がりでも何でもなくて、ある意味通らなければいけない道だったんだな〜、と思えた時があったんです。

僕は人生はこれからだと思っています。だからこそ、若い間にこういう痛み、苦しみというのを経験できたことで、これから将来また直面するかもしれない問題を解決するための

「雛形」

を準備することが出来たんじゃないかな?と自分の中では思っています。だから、この体験によって僕は大きく成長できました。要は、自分の人生のステージは上がった、という事です。

ただし、無理に同じ体験は積む必要はないと思います笑

そんな事しないでも、避けれる方法があるなら避けて、他の事に力を注いでほしいなって思います。ただし、人生は挑戦し続ける限り問題は続くわけでして、結局は異なる形で人生の試練にはぶち当たるのですが。

でも、今のうちから「知恵視点」を採用する訓練をしておけば、知らなければもっと苦労していたところを、その50%ぐらいにすることが出来れば、その分残ったエネルギーを他の事に使うことが出来るわけです。

きっと皆さんにも、人生において、成長していく過程で様々なハードルが立ちはだかるでしょう。というか、今までにもきっと体験された事があると思います。

そして、僕のように決断を迫られる時が来るかもしれません。その時は、今まで積み上げてきたものを壊すのか、それとも、全く新しい道に踏み出すのか。

しかしここで、古いものは破壊しなければ、新しい物は手にはいらないのです。だからと言って、古いものは全て無駄になったというわけじゃなく、新しい物には古いものに含まれていた情報が、圧縮されて残り続けるのです。

違う言い方をすると、その新しい物にたどり着くためには、古いもの無しでは不可能だった、という風に観ることで、古いものの価値は新しい物の中にも残り続けるのです。

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僕の事業はいずれも伸び続けていますが、何か特別なことをしているわけではありません。

事業の原理原則に則って、当たり前の事を当たり前のように積み上げているだけです。

積み上がる事を積み上がるように設計し、途中で迷ったり悩まないようにアクションプランを計画し、あとは自分に課した約束を守り切る為に全力で行動しているので、当然の結果なのです。

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